
不惑を何年も前に過ぎ、無理が効かなくなっています。我ながら情けない。
例えば、激辛カレー。かつては暑くなると恒例のように食べていたものですが、いつしか胃腸に影響が出るようになり、進んで手を伸ばすことはなくなりました。
ところが今回、「日本一辛い黄金一味仕込みのビーフカレー」を食べることに。関西方面へ出掛けた人から、お土産にいただいたのです。ヒトサマの好意を無にする訳にはいきません。
舌を刺すような刺激が
いささか長すぎる商品名。パッケージ裏の説明によると、辛味成分が赤唐辛子の10倍あるという、黄色い「黄金一味」が使われているそうです。「スッと引くキレのよい辛さが特徴」とのこと。
販売は京都市の祇園味幸。1食200グラム。

温めてご飯にかけたカレーは、明るめのブラウン。表面にオレンジ色の油脂が浮いています。粘度はドロリと強め。大きさ1~3センチの肉塊が3個見えます。みじん切りのタマネギが煮溶けている模様。
欧風のビーフカレーです。食べてみると、初めは甘味が立ち上がるものの、すぐにホットな刺激が台頭。そこに苦味も加わって、舌を刺すようにシャープな刺激へ。パッケージの表示は「辛口」ですが、正しくは「大辛」または「激辛」です。
ビーフの小塊は、脂身が少ない部位で、繊維質がホロホロと崩れる軟らかさ。辛いカレーがよく染み込んでおり、飲み込むのがひと苦労でした。
キレのある辛さが特徴なのかも知れませんが、いまひとつ活かされていなかったように思えます。小麦粉由来の粘り気によって、辛さが舌にまとわりつくように残っていました。
サラリとしたスープ状のカレーに仕立てるべきだったかも知れませんね。