九州・沖縄探訪の穴

満福:カレー皿うどん

 メニューにカレーライスと皿うどん(長崎風のかた焼きそば)が並んでいる店には、しばしば「カレー皿うどん」が載っていたりします。皿うどん用の揚げた中華麺に、カレーをかけただけ。
 それはメニューの品数を増やすだけの“にぎやかし”に過ぎません。おいしさなど二の次ですから、カレーでなければならない必然性はないのです。

 ところが先日、たまたま私の耳に、皿うどんの本場である長崎県で「必然性のあるカレー皿うどん」が食べられるという情報が。機会を見付けて訪れてみました。

 その店は「満福」。長崎市の本石灰町、居酒屋などが密集する繁華街・思案橋横丁の一角にあります。

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カレーである確かな必然性

 外観は中華系の小ぶりな食堂…いわゆる“軽中華”です。店内はカウンターが6席ほど、4人掛けのテーブルが3卓。家族連れやカップル、常連らしい1人客が入っていました。

 メニュー表を見たところ、最上段に「満腹イチオシメニュー!」としてカレー皿うどんが。店外にも写真付きでPRされているので、この店の名物なのでしょう。即座に注文しました。
 他には、ちゃんぽんや餃子、中華丼など、見慣れた料理も。

 待つことしばし。カレー皿うどんが到着しました。たくさんの肉や野菜が入った中華あんが、全体的に黄色っぽくて、そこが一般的な皿うどんと異なるところ。また、あんがかかっている揚げ麺が、通常のものより細い気がします。

 中華あんと揚げ麺を、一緒にバクリ。カレー粉のものらしい、スパイスの香りが鼻腔へ。とは言え、その風味は決して強いものではなく、けれど弱すぎもしない絶妙な塩梅で、中華あんの旨味を引き立てています。刺激も控えめで、カレーは“裏方”に徹している印象です。
 細めの揚げ麺は、サクサクとした繊細な歯ざわり。やや強めに揚げてあるようで、その香ばしさがカレー風味の中華あんによく合っていました。

 もともとおいしい皿うどんが、カレーの力によってさらにおいしくなっている。そこには確かな必然性がありました。
 このカレー皿うどん自体、白いご飯に合いそう。いっそのこと、カレー皿うどんごとドバッとご飯にかけても、おそらくイケるでしょうね。

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