長崎県の佐世保市に行く機会がありまして。
その際、大和製菓の直売所を訪れました。全国の駄菓子屋などで売られている、あのスナック菓子「味カレー」のメーカーです。
佐世保市の大和町。イオン佐世保白岳店の向かいに、「おかし直売所」はあります。店舗の前には、侍というか野武士みたいなマスコットキャラクター「やまと君」の顔出し看板が立っています。
10人以上が並んでいてビックリ。…したものの、それは隣接する佐世保バーガー店「Kaya」の行列でした。
8畳間ほどの店内は、駄菓子屋と倉庫が合わさったような風情。袋菓子のつかみ取りコーナーがあったり、Tシャツやトートバッグなどのオリジナルグッズが売られていたり。その横では、業務用らしい菓子の大袋が、棚に積み上がっています。
意外性ある上品な仕上がり
ゴチャゴチャとしてにぎやかな店内で目に留まったのが、今回試食した「やまとのレトルトカレー」です。パッケージ裏面の説明文によると「スパイスにこだわり抜いたやまとプロデュースのカレー」。
販売は大和製菓。1食200グラムです。
温めてご飯にかけたカレーは、つややかなチョコレート色。粘度は強めです。いろんなものが溶け込んでいるようですが、形のある具材は、大きさ2~3センチの肉塊2個。
欧風のビーフカレーです。甘味や酸味、苦味などが渾然一体となり、深いコクが生まれています。特にフルーティーな酸味と、しっかりとした甘味が利いており、ビーフのおいしさを引き立てています。スパイスの刺激は中辛程度でしょう。
牛肉は味わい深いけれど、食べ応えはイマイチ。けれど、旨味がカレーにたっぷり溶け込んでいて、満足感をもたらしてくれました。
上品にして本格的なカレーに仕上がっていたので、いささか驚きました。その意外性は、味カレーを食べた時の、あの駄菓子らしからぬスパイシーな刺激にも通じる気がしますね。