私が住んでいる、熊本県八代市にある「八代よかとこ物産館」。
地元の農産物をはじめ、加工食品や惣菜などが販売され、いつもにぎわっています。ＪＲ新八代駅の近くに建っているけれど、観光客よりも地元住民の利用が多いように見える施設です。
惣菜コーナーには、地元の飲食店などで作られた惣菜や弁当などが並んでいます。その中で見付けたのが「ソーセージ屋の手作り欧風カレー」でした。
作っている「カネムマンソーセージ」は、八代市内にあるソーセージ工房。通信販売が中心らしく、ソーセージやベーコンなどを直接購入できるのは、この「物産館」だけのようです。
売り場に置いてあったパンフレットによると、作り手は元ソムリエで、帰郷を期に食肉加工を始めたとのこと。律儀さを表すという曲尺（かねじゃく）印の中に、作り手の名字から取ったらしい「厶」を配置した、シンプルな商標が目を引きます。
ソーセージや野菜類をツマミに…
カレーを持ち帰り、電子レンジで温めてみました。カレーは暗めの焦茶色で、ボッテリとしていて濃厚そう。ご飯の方には、ソーセージの他、カボチャやピーマンなどの野菜類が、にぎやかにトッピングされています。
見た目どおりの、濃厚な欧風カレーです。具材などは入っていないものの、その分、肉などの旨味が濃縮され、深いコクを生んでいます。それだけ食べたら濃すぎるけれど、ご飯に合わせるとおいしくなる……佃煮にも通じる魅力がありますね。ホットな刺激は中辛程度と見られ、そこに鋭い風味が加わって、どこかオトナ向けのドライな感じも。
ソーセージは３種あって、それぞれに歯応えや味わいが異なっています。カレーや野菜類と合わせながら、おいしく食べ進むことができました。
ソーセージや野菜類をツマミにしてビールなどを飲んで、締めにカレーライスを楽しむ……そんな食べ方もできそうです。
パッと見、カレーの量が少なくて、いささか心配していたのですが。実際に食べてみたところ、ちょうど良い分量であることが分かりました。佃煮みたいなカレーだけに、あらかじめご飯とのバランスも考えてあったようです。
