九州・沖縄試食の穴

沖縄特産 復元された銘柄豚【あぐーカレー】

あぐーカレー:パッケージ

 沖縄県の銘柄豚「あぐー」。かつて中国から琉球に渡来し、戦後に絶滅しかかっていたという豚「アグー」を、別の豚を交配するなどして復元させたそうです。
 元祖の豚はカタカナ表記で、復元した豚はひらがな表記なんですね。

 今回試食したのは「あぐーカレー」。復元された銘柄豚が使われているレトルト製品です。

 パッケージは赤色と黒色、そこに金色のアクセントが利いていて、何とも高級感があります。「従来の豚肉よりも豊かな旨み」などと書かれており、期待が高まります。

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脂身が溶け出し 上品な味わいに

 製造は沖縄県中城村の「沖縄ホーメル」。1食210gです。

 温めてご飯にかけたカレーは、濃いめのブラウン。ゆるいトロみがあり、表面を黄色い油脂が覆っています。豚肉と見られる、大きさ1~3cmの角切りが5個ほど。具材は他に、ニンジンやジャガイモらしい欠片が確認できました。

あぐーカレー:実物&あぐー豚

 洋食風のポークカレーです。しっかりとした甘味のベースが、豚肉の旨味を引き立てている。ミルキーな味わいが隠れているなど、奥深さも感じられます。スパイスの刺激は、中辛より弱めでしょう。
 豚肉自体に目立った特色は感じられなかったものの、まとわりついている脂身がウマい。上品にして繊細な甘さが印象的で、それがカレー全体に溶け出しています。ご飯が進むおいしさでした。

 銘柄豚の強い存在感が。この手の製品に求められる、「『あぐー』への興味を喚起する」という役割を、充分に果たしていると思います。焼き肉なども食べてみたいなぁ。

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