
“大きなお友達”向け?(エム・シーシー食品)
日本が誇るスーパーヒーロー「ウルトラマン」。
第34話「空の贈り物」に、地球防衛組織・科学特捜隊(科特隊)のハヤタ隊員が、カレーを食べている最中、ウルトラマンに変身しなければならなくなる場面があります。その際、あわてているハヤタ隊員は、変身するための道具・ベーターカプセルと間違え、うっかりカレースプーンを使おうとしてしまうのです。…知る人ぞ知る“迷場面”とされています。
このエピソードにちなんだレトルト製品が、今回試食した「科特隊カレー」。ハヤタ隊員を演じた俳優・黒部進氏の監修で作られたそうです。
バンダイが企画する「ウルトラダイナー」シリーズの製品。
「ウルトラセブンのハヤシライス」に続く第2弾です。発売当初、ベーターカプセルの原寸大レプリカが付いた豪華な限定版が登場し、話題を呼びました。
販売はエム・シーシー食品。1食200グラム。
温めてご飯にかけたカレーは、オレンジがかった黄土色。ユルいトロみがあります。3センチ前後のニンジンが2個、2~4センチ大のジャガイモが3個、肉のカケラが2個。タマネギらしい細片も見えます。
日本風のビーフカレーです。ウマみが強く、トマトの酸味も利いています。小麦粉の重さが感じられますが、口当たりはなめらか。中辛よりは弱いものの、ホットな刺激があります。
野菜類は、ゴロンとした形状が保たれていながら、軟らかい歯触り。牛肉は少々硬くなっていました。
学校給食のカレーを思わせる、素朴な作りです。けれど、それなりに刺激があるので、子供向けという訳ではなさそう。
少年時代を懐かしむ“大きなお友達”のための製品なのでしょう。ベーターカプセルがオマケだったりもしたことですし。