レストランの“主役”は黒酢(鹿児島県霧島市)

黒酢の郷 桷志田:黒酢黒豚夏野菜カレー

 鹿児島県霧島市の福山町を訪れる機会がありました。
 錦江湾に臨む斜面に、ひと抱えほどある黒い壺が何百何千と並ぶ、独特な風景が広がります。黒酢を自然環境で熟成させる、伝統的な“壺畑”です。

 黒酢メーカーの物産館「黒酢の郷 桷志田(かくいだ)」。ここには“日本初”という黒酢レストランがあり、黒酢入りのカレーも食べられます。

 霧島市の南部、海沿いに伸びる国道220号近くの高台に建っています。2階建てで、1階部分は黒酢製品の販売所、2階がレストランになっています。
 レストランは広々としていて明るい雰囲気。大きな窓からは、穏やかな錦江湾、そして雄大な桜島をながめることができます。何百席もあるものの、観光スポットとして知られるだけに、家族連れなどでほぼ満席でした。

 ランチメニューのメインは「黒酢ランチコース」で、複数ある主菜から選択する方式。そのひとつが「黒酢黒豚夏野菜カレー」です。夏季限定メニューとのこと。
 酢豚や豚骨煮込みなどもおいしそうでしたが、今回は迷わずカレーを注文しました。

 実は以前、ここのレトルトカレーを食べたことがあります。どこか酢豚を思わせる、なかなかにユニークな味わいでした。…“現地”で食べるカレーは、どのようなものでしょうか?

黒酢の郷 桷志田:外観

 コースの初めに、“食前酢”とサラダが出ました。サラダには黒酢のドレッシングがかかっています。続いて、料理がトレイに載って一度に登場。黒酢のカレーは、大きな舟型の皿に盛られ、夏野菜が彩り良くあしらわれています。他に、黒酢を活かした小鉢料理が5品と、モズクのスープも。デザートとコーヒーも付いていました。

 カレーは欧風の作り。旨味が強くて濃厚、なのに不思議とマイルドな味わいで、クドさは感じられません。遅れ気味にジンワリと感じられる刺激は、中辛程度でしょう。酸味を強く感じることはなく、隠し味として使われている黒酢が、旨味やコクに転化しているようです。
 歯応えシャキシャキの、みずみずしい夏野菜。黒酢の利いたラッキョウ漬もイケます。
 野菜類の下には、黒豚らしい5〜6センチ立法の塊肉が1個。丁寧に煮込まれていて軟らかい。ネットリとしたゼラチン質が、何とも官能的です。もう1個…いや、もっとたくさん食べたかった。

 このカレーにおいて、黒酢は脇役に徹している印象。黒酢としての味わいは感じられなかったけれど、上品な仕上がりへの貢献がうかがえました。
 ふと、箸袋の裏面に「お出ししているメニューは、コーヒー以外のすべてに黒酢『桷志田』を使用しております」との文言を発見。と言うことは、デザートの黒ゴマプリン、あれにも黒酢が入っていたのか…。
 
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