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ここは“カレー者”たちの秘密養成所。7つの穴でカレーを極めろ!

BEEF CURRY

名店「レオドール」の味(ニュースカイホテル)

BEEF CURRY:パッケージ
 熊本のカレーを語る時、“今は亡き名店”として必ず挙がる店が、いくつかあります。
 その中のひとつが「レオドール」。全日空系列のニュースカイホテルが、かつて熊本市花畑町に出していたレストランです。本格的な欧風カレーが評判でした。

 今回試食した「BEEF CURRY」は、往時の味を楽しめるというレトルト製品。シンプルなネーミングや、飾り気のない黒一色のパッケージ、「熊本のカレーといえばレストラン『レオドール』」というコピーが、ブランドに対する作り手の自負や誇りを物語っているようですね。


 販売はニュースカイホテル。1食170グラムとやや少なめで、ここにも自負や誇りが影響しているのかも知れません。

BEEF CURRY:実物
 温めてご飯にかけたカレーは、落ち着いた焦茶色。表面が油脂でキラキラと光っています。粘度はユルめ。野菜などがミゾレ状に煮溶けているようですが、見ただけではよく分かりません。大きさ1~3センチ程度の牛肉らしい小塊が、5個ほど認められました。

 欧風のビーフカレーです。なかなかにスパイシーで、ひと口食べると、クローブなど少々クセのある香りが鼻腔へ抜けていきます。ホットとシャープが融合した刺激は、中辛程度でしょう。肉の強い旨味に加え、タマネギと見られる自然な甘味、トマトのものらしい旨味や酸味が程良く混ざり合い、深いコクが生まれています。
 肉は煮込まれて軟らかいものの、スネなどの硬い部位が使われているらしく、脂肪よりもゼラチン質が多い模様。カレーに溶け込んで、なめらかな口当たりに貢献していたようです。

 もっとマイルドに、無難に、万人向けに仕上げることもできそうです。しかし、このカレーからは「分かる人には分かるはず」みたいな、“攻め”の姿勢がうかがえます。やはり自負や誇りがみなぎっているような、おいしいカレーでした。