さんえす:ベーコンと野菜 | カレーの穴 curry-no-ana.com

さんえす:ベーコンと野菜

老舗中の老舗(熊本県熊本市)

さんえす:ベーコンと野菜
 熊本市は2012年、政令指定都市になりました。観光名所・熊本城の改修が進む一方で、九州新幹線が開通、中心市街地は新たなにぎわいを見せています。

 地域経済の浮沈によって大小の店舗が目まぐるしく入れ替わる繁華街で、長年にわたって地道に営業しているカレー屋があります。今回訪れた「さんえす」です。


 熊本市中央区、新市街アーケード東側の脇道に面している店です。看板には「SINCE 1947」。入口脇にショーケースがあって、カレーの食品サンプルが並んでいます。

 テーブル席のみの店内は36席ほど。ブラウンが基調の落ち着いた雰囲気です。本棚には新聞や週刊誌、マンガがそろっており、昔ながらの喫茶店風。

 メニューのカレーは15種類ほど。ビーフカレーを基本に、惣菜トッピングでバリエーションを出しています。エビフライやソーセージ、コロッケなどがあり、「当店おすすめメニュー」として「ベーコンと野菜」「ポークカツ」が推奨されています。今回は前者を注文しました。

 出てきたカレーは、円皿の中央にご飯が盛られ、その周りをカレーが囲むスタイル。ご飯の上に、炒められたベーコンと野菜が載っています。

 オーソドックスな作りのビーフカレー。小麦粉らしい重いトロみがあり、深いコクが感じられます。甘味が利いていてマイルド。刺激は中辛よりも弱めでしょう。カレー自体の具材は、煮溶けているのか見当たりませんでした。
 野菜は千切りのジャガイモが中心で、他にナスやニンジン、ピーマンなど。ベーコンの脂の旨味が、よく絡んでいます。シャッキリと炒められた野菜の食感が、濃厚なカレーと絶妙なコントラストを成していました。

 60年以上の歴史を誇る同店。地元メディアの“カレー特集”などに取り上げられることはないけれど、変わらないおいしさを、多くの固定客が支えて続けているのです。大切にしたい、老舗中の老舗です。