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ここは“カレー者”たちの秘密養成所。7つの穴でカレーを極めろ!

タイ・プーケット島でミニオフ会

リゾート地で“弟子”に出会う

タイ・プーケット島でミニオフ会
 8泊9日でタイを旅行しました。南部のプーケット島でのんびり4泊し、その後は古都アユタヤで1泊、首都バンコクで3泊という日程。パックツアーが嫌いなので、飛行機から宿泊まですべて自分で手配したのですが、面倒の甲斐あってか、ユニークな人物の知遇を得ました。

 ハンドルネームandanteさんは、プーケット在住の日本人男性。現地の方と結婚し、家庭を営まれています。職業は観光ガイドとホテル斡旋で、「プーケット・トラベルガイド」というサイトも運営。ここはプーケット通の間で評判が良く、私はandanteさんにホテル予約をお願いすることにしました。


 上記の経緯で、事務的なメールをやり取りをしていたところ、ある日、「お師匠様!」というタイトルのメールが。かつてandanteさんはプーケットで日本風のカレー屋を開こうと目論んでいたことがあり、現地にはカレー粉が売られておらず、「カレーの穴」を参考にスパイスを調合していたそうです。奇遇も奇遇。世界は広いんだか狭いんだか分かりません。

 そんなandanteさんは、私にとってはカレーの弟子…と言うか同志。“ファミリーの証”である「カレーの穴 Tシャツ」を是非ともお渡ししたくなり(押し売りみたいなものですが)、ホテルからプーケットのお宅に郵送させていただく旨を伝えました。すると、「ホテルまで取りに来ます」という、積極的なご返事が。結局、夕食をご一緒することになりました。ちょっとしたオフ会です。

 滞在した「The Evason Phuket」は、島の南端にある、広くて素晴らしいリゾートホテルでした。個人的に強くお勧めしたいホテルなのですが、話が逸れるので、興味のある方は旅行ガイドなどを参照してください。

 andanteさんとのミニオフ会は2日目の夜。ロビーで待っていたのは、浅黒く日焼けした、パワフルな印象の人物でした。あいさつもそこそこに、私とカミさんはandanteさんの車でホテルを出て、海岸沿いに並ぶ庶民向けのシーフード屋台へ。茹でたてのカニ6匹、エビどころかイカや小魚まで入ったトム・ヤム・クンの大鍋、ハマグリの辛い炒め物が山盛り…これらを3人でモリモリ食べながら、カレー談義に花が咲きました。

 andanteさんは13年前、プーケットで日本料理店を開いて失敗し(料理経験がなかったとか)、その後、タイの旅行会社で高給を取っていたにも関わらず、「自分が大将になりたい」と一念発起して退社、楽譜会社やラーメン屋などを経て現在に至るとのこと。カレー屋は、ラーメン屋から業務転換を図っていた時期に営業。タイでは珍しい日本風のモッタリカレーを目指していたものの、これも短期間で手を引くことに。よくよく聞いてみたところ、小麦粉を炒めて作ったルーを、湯で伸ばしていたらしいことが判明。僭越ながら、「市販のブイヨンなどを使うべきだったのでは」と意見させていただきました。andanteさんは現在の仕事にも満足してはおらず、タイでは珍しいカレーパン屋の準備を進めているそうです。失敗しても再起を図り、理想を追い続けるポジティブな生き方が、心底うらやましく思えました。

 屋台を出た私たちは、近くの酒場で飲み直し。適当に注文した酒が強くて、私はヘロヘロになり、そのままビリヤードに挑んだらやはりヘロヘロ、andanteさんの相手にもなりませんでした。ひとしきり歓談し、私たちをホテルまで送って下さったandanteさんは、再び酒場に戻って行かれました。脱帽。

 思いもよらぬ人物とのプーケットでの邂逅は、とてもエキサイティングな体験でした。andanteさんには、本当に感謝しております。次回お会いする時には、ビリヤードの腕を少しはマトモにしておかねばなりません。

後日談 2004年12月、インド洋で発生した大津波により、プーケット島で多くの犠牲者が出ました(andanteさんはご無事でした)。楽園の島プーケットが、一日も早く復興することを心から願っています。