第10回オフ会(天竺堂宅) | カレーの穴 curry-no-ana.com

第10回オフ会(天竺堂宅)

南インドのミールスを食べる

第10回オフ会(天竺堂宅)
 ある春の日、掲示板の常連にして、ミールスと呼ばれる南インド料理の普及に情熱を傾けるN-jiriさんから、「こちらで開催するオフ会で料理を余分に作るので、熊本で多くの人々に食べさせてくれないだろうか」という、願ってもない申し出がありました。長くウェブサイトを運営していますが、こんなことは滅多にありません。N-jiriさんは以前、ミールスのスパイスとレシピを我が家に送って下さり、私が料理して数人に食べてもらったことがあるのですが、「おいしかったけど、ちゃんとできていたのか…?」私自身には判断できませんでした。

 そこで今回は、N-jiriさんが9割まで作ったミールスをクール便で発送、こちらで温め直してテンパリング(熱した油にスパイスの香りを移し、料理にかけること)することに。送られてきた料理は、おつまみも含めて15品に上りました(皿代わりのバナナの葉っぱ付き!)。


 オフ会の告知が唐突にならざるを得なかったものの、当日は天竺堂宅に11人が集まりました。常連は、福岡の昆布屋たいちゃん、ウェブラジオ局主宰のParaTさん、マーケッターのottyanMさん、オルガニストの風琴さん。近ごろ常連に加わりつつある、フリーエディターのタムさん、広告ディレクターの「仕立屋の若旦那」さん、イラストレーターのTAEKOさん、そしてフリーアナウンサーの「私はラスカル」さん。今回の新顔は、法律事務所にお勤めのさささん、ParaTさんの友人・野口勝広さん、郵便局長のポすマすさんと染織家のウリさん夫妻。

 大人数が集まり、張り切っていた天竺堂夫妻…だったのですが、電子レンジ1台とガスコンロ2口の標準的家庭では、料理を温め直して供出するだけでも大変。事前の準備も効果が無く、私たちは料理を出すだけで精いっぱい。忙殺されてしまい、料理の説明やサービスもまともにできない有様でした。
 それでも、N-jiriさんが料理を解説したリーフレットを添付されており、トークが上手なラスカルさんの存在にも助けられ、みなさんそれぞれに好みの食べ方を見いだされていたようです。「おいしい!」という声が台所まで聞こえ、ホッとしたものでした。

 相変わらずの濃厚すぎるおしゃべりを経て、オフ会は深夜に散会。その後で、ミールスをゆっくりと食べることができました。オフ会メンバーからも出ていた意見ですが、一品一品はパッとしなかったりクセが強すぎたりで、正直「?」な感じ。ところが、それら複数を混ぜ合わせながら口に運ぶと、スパイスの風味や野菜の滋味が重なって、深いおいしさが生まれてくるのです。その感覚は個人で微妙に異なるでしょう。また、ボリュームと食べ応えがあり、欧米のベジタリアン料理や日本の精進料理のように「野菜は肉より体に良いのだ」といった“頭”で食べさせている感じがなく、「肉なんか要らないほどおいしいよ」と明るく主張しているイメージ。油濃いのに、不思議と胃にもたれず、たくさん食べられました。

 オフ会に参加して下さったみなさん、そして珍しいミースルを提供して下さったN-jiriさんには感謝するばかりです。ありがとうございました。このような“非日常的な体験”を、たまにはオフ会に取り入れていきたいものだ…と思いました。