エチオピア:野菜カリー | カレーの穴 curry-no-ana.com

エチオピア:野菜カリー

鮮烈な風味に感激(東京都千代田区)

エチオピア:野菜カリー
 東京の神田周辺は、古本屋街として知られていますが、全国有数の“カレー激戦地”でもあります。大小さまざまなスタイルのカレー店が散在、しのぎを削っています。

 中でも「エチオピア」は人気が高く、名店として広く知られています。スパイスの使い方が巧み…と聞き、上京の機会を利用して、千代田区神田小川町の本店を訪れました。都内に数店舗あります。


 JR御茶ノ水駅から靖国通りへ向かう途中の右手。店内は明るくシンプルな内装、奥に細長く、カウンター主体で20席程度でしょうか。2階にも席がある様子。入り口横の券売機で食券を買う仕組みで、くつろいでカレーを食べる店ではなく、気軽にサッと食べるカレースタンドみたいな雰囲気です。
 メニューにはチキンやビーフもありましたが、カレー自体の味に興味があったので「野菜カリー」を注文。辛さは0~70倍まで指定でき、私は5倍を選びました。

 すぐに小皿が出てきました。中には小さなジャガイモとバターのかけら。ジャガイモは茹でてあり、カレーを待つ間に食べてもらう“突き出し”の役割と思われます。
 カレースタンドよりはやや待たされ、野菜カリーが登場。濃い目のカレーに、野菜がふんだんに入っています。確認できただけで、ブロッコリーにピーマン、プチトマト、ナス、インゲン、シメジ、マイタケ、ニンニク芽、そしてヒヨコ豆。スパイスの芳香が、プンと鼻を突きます。

 ひと口目で印象的だったのはクローブ。他にもスパイスのさまざまな風味が立っています。炒めタマネギなどによる深みのあるベースに、スパイスの“城”がそそり立っている感じ。野菜はどれもシャキシャキとした歯ごたえ。ですが、火を通すなど下ごしらえをし、事前にカレーで軽く煮込んであるようです。鮮烈なスパイスに食欲を強く刺激され、ご飯とともにワシワシと平らげてしまいました。

 店構えにも味付けにも、庶民的な気安さが見られますが、ここのカレーはそれだけではありません。スパイスの魅力を最大限に引き出しつつ、万人受けするギリギリのポイントを見極めた、実に精妙なカレーです。