開花亭:こだわりかつカレー | カレーの穴 curry-no-ana.com

開花亭:こだわりかつカレー

名産地で食べるカツカレー(鹿児島県鹿児島市)

開花亭:こだわりかつカレー
 数あるカレーのトッピングの中で、トンカツは頂点に君臨していると言っても過言ではないでしょう。「カツカレー」という言葉を聞けば、誰もがカレーに埋もれて悠然と横たわるカツを思い浮かべ、“力強さ”や“豊かさ”を感じて胸を熱くするはず。カツカレーとはそんな食べ物です。

 トンカツといえば豚、豚といえば鹿児島県…特産の「黒豚」は、全国的ブランドとして確固たる地位を築いています。トンカツがうまければ、カツカレーもうまいはず。理想のカツカレーを求めて、鹿児島市を訪れました。


 店を捜すにあたり、ネットを通じて元の人々にリサーチ。「カツカレーを名物にしているカレー屋はないようだ」「トンカツ専門店には、たいていカツカレーがある」などの興味深い情報とともに、評判の店を教えてもらいました。

 こうして7月28日に訪れた「開花亭」はトンカツ専門店。鹿児島市南部の谷山という地区の、国道225号線沿いに建つ和風の店です。正午近くだったせいか、広い店内は賑わっていました。明るくて活気にあふれ、いかにもうまい食べ物が出てきそうな“繁盛店”の雰囲気。メニューには各種のトンカツ定食が並んでいましたが、私は迷わず「こだわりかつカレー」を注文しました。

 直径30センチほどの皿に、カツカレーが豪快に盛ってあります。カレーとご飯の量は大盛りなみ。その間に長々と横たわるキツネ色のトンカツは、厚さ約1.5センチで、食べやすいよう6分割されています。

 カレーには具が入っておらず、中辛程度のオーソドックスな和風味ですが、トロみはかなりのもの。主役のトンカツは粗めのコロモが香ばしく、中のロース肉は簡単に噛み切れる軟らかさ。脂身にはほのかな甘味が感じられます。カレーとカツを一緒に食べると、カレーがコロモにあまり染み込まず、そのためにカツのサックリ感が損なわれないことが分かりました。高い粘度には理由があったのです。
 腹にズッシリと溜まったカツカレーに大満足。カレーはトンカツを食べるためのソースの役割を果たしていたようです。付け合わせに千切りキャベツが大量に出てきましたが、これも本来はトンカツ用。「トンカツ屋のカレー」の典型と言えます。

 テーブルに置いてあるパンフレットによると、この店では宮崎県の契約牧場で育てられた「バークシャー種」の豚肉を使っているそうです。これが「黒豚」と現地の人から教えてもらいました。