熊本県北部にある玉東町の特産物「ハニーローザ」。
これはスモモの一種です。スモモの中でも糖度が高く、なめらかな肉質などが特徴とされます。
今回は「ハニーローザ スープカレー」を試食しました。ハニーローザの果汁を加えているというレトルト製品です。
パッケージの裏面に、ハニーローザのPRが書いてあります。「収穫は毎年6月上~中旬のたった10日間ほど!」「熊本県玉東町はハニーローザ生産量全国No.1!」などなど。
私も「幻のスモモ」とのキャッチフレーズを耳にしたことがあります。町を挙げて推しているフルーツなのでしょう。
酸味でキリリ オトナのおいしさに
販売は、玉東町の一般社団法人「ぷらっとぎょくとう」。1食200g。
温めてご飯にかけたカレーは、明るめのブラウン。スープ状ではありますが、わずかにトロみが感じられます。具材は、鶏肉と見られる大きさ2~3cmの小塊が2個、それとタマネギらしいカケラが確認されました。
食べやすいスープカレーです。肉や野菜の旨味の中に、ハニーローザのものらしい、さわやかな風味が隠れています。リンゴやマンゴーなどとは異なる種類の酸味もあって、それが全体をキリリと引き締め、オトナ向けのおいしさを演出している印象。スパイスの刺激は中辛程度でしょう。
鶏肉やタマネギは、このカレーでは“脇役”ですが、無ければ物足りなかったでしょう。食べ進むうえのアクセントになっていました。
バランスの良い仕上がりではあるものの、今ひとつ“ハニーローザ感”にとぼしいところが残念。
イチゴのカレーにはイチゴが入っていました。パパイアのカレーにはパパイアが入っていました。スモモのカレーにも、やはり果肉の存在感が欲しいなぁ。