ナマズは食材として“珍品”なのでしょうか?
希少性はさほど高くないように思えます。とは言え、私は食べたことがなかったのですが。
今回試食したのは「ベトナム風 ナマズのココナツカレー」というレトルト製品。大阪の「国立民族学博物館」で入手した「世界のごちそう博物館 珍食材シリーズ」のひとつです。
淡白さをサツマイモがカバー
以前に食べた「マレーシア風 ワニのココナツカレー」同様、パッケージを展開すると、裏面に料理の紹介などが書いてあります。それによると、ナマズの身は軟らかく、フライなどに適しているそうです。
1食200グラム。製造者は、磯田尚義という個人です。
温めてご飯にかけたカレーは、やや緑がかったレモンイエロー。サラリとしたスープ状です。ナマズの身と見られる2センチ前後の小塊が、コロコロと6個ほど。具材は他に、サツマイモやタマネギなどが入っています。
タイカレーをマイルドにしたような味わい。香ばしいココナツミルクが利いており、とてもクリーミー。スパイスの刺激は控えめです。後味に残る清涼感、これはレモングラスと思われます。
ナマズの身は、繊維質が密集しており、しっかりとした歯応えがあります。くさみがない半面、旨味もイマイチ。そんな淡白さを、サツマイモの素朴な甘味がカバーしていました。
予想していた以上に食べやすかったナマズ。いつかベトナムを訪れることがあれば、臆することなくパクつけそうです。