2大国民食と言われるカレーとラーメン。
この両者をミックスさせたのが、ラーメンのスープをカレー味にした「カレーラーメン」です。2大国民食を一緒に味わえます。
今回訪れたのは「ジンダギースパイス」。独特なカレーラーメンが食べられる店です。
熊本市中央区の中心街。並木坂の中ほどにある路面店です。
間口が狭く、奥に細長い造り。手前と奥にカウンターがあり、合わせて10席ほど。
出入口脇にある券売機で食券を買います。メニューの中心は「スパイスラーメン」で、味玉付きやパクチー増量、つけ麺バージョンなどが用意されています。
ご飯が別皿で付いてくる「スパイスラーメンプレート」を選んでみました。
焦茶色のスープ、ご飯にかけて
カウンターには引き出しが設けられ、そこにワリバシと紙エプロンが収納されています。卓上に出してあるのは、スパイス入りの酢と、コショウの瓶、それにティッシュペーパー。食前に要るものは引き出しに、食中に要るものは卓上に、分けてあるのでしょう。
やや待って、ライスプレートとラーメンが出てきました。銀色のプレートには、インディカ米のご飯がこんもり盛られ、ニンジンのアチャールと、ポテトサラダが添えてあります。ラーメンの方は、焦茶色のスープに、ゆるく縮れた太めの麺、そこにパクチーやチャーシュー、キクラゲ、モヤシが。
ラーメンから食べます。スープはやや塩気が強く、香辛料の風味が油脂にしっかり溶け込んでいる。スパイシーではあるものの、決して「カレー味」ではない、何ともドライなおいしさです。刺激は中辛より強めで、後からジワリと利いてくる。太い麺によく絡みます。
続いて、ご飯に合わせて食べます。黒っぽい焦茶色のスープをご飯にかけると、どこか某名店のカシミールカレーのような風情。粘り気の少ないご飯に、スパイシーなスープがよく合います。そこにアチャールやポテサラを混ぜ込んだり、卓上の酢をかけたりして、さまざまな“味変”を楽しみました。
「独特なカレーラーメン」と前述しましたが、その独特さはカレーラーメンという枠に収まるものではない模様。作り手の意欲が感じられました。
スパイスラーメンとして今後どのように磨き上げられいくのか、注目したい店です。