「ヤーコン」という野菜をご存じでしょうか?
南米のアンデス山脈を原産とする根菜です。整腸や血糖値抑制に効果があるフラクトオリゴ糖が豊富に含まれ、かつてはインカ帝国で薬用に栽培されていたとのこと。
熊本県北部の菊池地方では、農家でヤーコンの栽培が進められています。ヤーコンの消費拡大を狙い、加工食品の開発も盛んです。
今回試食した「ヤーコンカレー」は、そんな加工食品のひとつとして売り出されているもの。ジャガイモの代わりにヤーコンが使われているそうです。
シャクッとした歯触り
1人前200グラム。ほどほどに黄色で、ほどほどにモッタリとした粘度、ところどころに小さく切られた具材が散見され…オーソドックスな印象です。
ブイヨンの旨味で食べさせる、こちらもオーソドックスな味わいのポークカレー。辛さは中辛程度で、ゆるやかに効いてきます。
“主役”のヤーコンを食べてみました。1センチ未満の角切り。外側は煮えて軟らかいものの、中身はシャクッとした歯触りで、ナシやダイコンを連想。カレーが染み込んでいるせいか、味の特徴は分かりませんでした。
ヤーコン自体は、カレーの味わいにほとんど影響していません。気になる“効能”の方は、食べた翌日、普段よりお通じが良かった…ような気がします。