格闘マンガ「グラップラー刃牙」の世界では、東京ドームには秘密の地下闘技場が存在します。
現実の両国国技館には、日本相撲協会員専用の地下食堂があるそうです。そこで料理人たちが対決しているわけではなさそうですが。
今回試食したのは「名物 国技館カレー」。地下食堂で出されているカレーのレシピを、レトルト製品として再現したものです。
意外にも質素な印象
パッケージ裏面には「おとなもこどもも楽しめる本格カレー!!」「親方から新弟子まで、誰もが食べた伝統の味」などと書いてあります。
販売は日本相撲協会。1食180グラム。
温めてご飯にかけたカレーは、ツヤやかなブラウンで、ポタージュ状のトロみです。大きさ1センチ前後の薄切り肉が、パラパラと混入しています。
洋食風のポークカレーです。深みのある濃い旨味が特徴的。甘味や酸味、苦味などが突出することなく混ざり合い、結果的にキリッとしたオトナの味わいに。スパイスの刺激は中辛程度でしょう。
具材が豚肉のカケラくらいしか見当たらず、いささか寂しさも。半面、小麦粉由来と思われる重めの粘りが、ボリューム感を生んでいました。
意外にも質素な感じのカレーでした。食べる前は、相撲部屋の「ちゃんこ鍋」みたいなシロモノを想像していたのですが。
角界では「土俵には金(かね)が埋まっている」などと言われます。豪華なカレーを腹いっぱい食べたければ、頑張って勝ちまくれ…ということかも知れませんね。