旅客機のファーストクラスというものに、私は縁がありませんでした。そして残念ながら、この先も無縁の人生を歩むことになりそうです。
それでも、ファーストクラスの乗客向けのカレーを食べることはできます。
今回試食したのは「阿波尾鶏とマッシュルームのカレー」。羽田空港などで販売されているレトルト製品です。
高級感のあるパッケージ、その表には「ANAファーストクラス」と謳われています。裏面の説明によると、全日空のファーストクラスで提供されているカレーとのこと。
野菜たっぷり 優しい味わい
ANAケータリングサービスの販売。1食180グラムです。
温めてご飯にかけたカレーは、オレンジがかった明るいブラウン。粘度は低いけれど、タマネギなどがミゾレ状になって溶け込んでおり、固形分は多そうです。大きさ2~3センチある鶏肉の小塊3個と、直径2センチ前後のマッシュルームを4個、確認しました。
優しい味わいのチキンカレーです。煮溶けた野菜類の滋味が、おだやかな甘味や酸味として表現されている感じ。スパイスの刺激は、中辛より弱めと思われます。
徳島県産のブランド鶏という「阿波尾鶏」の肉は、なかなかにジューシーで、しっかりとした旨味が。マッシュルームは丸のまま入っていて、こちらも食べ応えがありました。
おいしいカレーでした。こんなカレーをファーストクラスの機内食として味わえたら、さぞかし良い気分でしょうね。
自宅のリクライニングソファに座り、ファーストクラスに乗った気分を想像することしかできない私でした…。