九州・沖縄探訪の穴

天草の海の香り満喫【珊瑚礁:珊瑚礁カレー】

珊瑚礁:珊瑚礁カレー

 熊本県の観光地といえば、山は阿蘇地方、海なら天草地方です。島原半島の下に位置する大小2つの島から成る天草は、クルマエビをはじめ魚介類の宝庫。あの天草四郎を生んだキリシタンの地として知られ、「日本一の天草四郎像」というキッチュでトホホな巨人像が立っていたりします。

 今回訪れた「珊瑚礁」は、天草市(旧・五和町)の国道324号沿いにあるカレー専門店。シーフードを使った独自のカレーを出す、県内では有名な店です。私は近くの民宿に泊まったついでに寄りました。

 店構えは民芸調の喫茶店風ですが、店主の趣味か、天井からガメラやキングギドラの人形がぶら下がっています。メニューの種類は多く、「海の幸カレー」や「カキフライカレー」など魚介類に強そう。辛さは甘口、中辛、辛口の3段階から選べます。私は店名が付いている「珊瑚礁カレー」の辛口、同行の友人は「天草カレー」の中辛を注文しました。

スポンサーリンク

いろんなシーフードをトッピング

 カレーはやや明るめのブラウンで、粘度は低そうです。具は珊瑚礁カレーの方は、ゴロゴロと角張った何かの塊が数個。天草カレーにはフライのような物が4個乗り、その上を大量のカツオの削り節が覆っています。ごはんは盛りが良く、小さなサラダがセットになっていました。

 カレーは小麦粉を使わず、野菜などをトロトロに煮溶かしたタイプ。ややスパイシーさに欠けますが、深いコクがあります。辛さはキツく、辛口が好きな人でなければ中辛以下にした方が無難でしょう。具はカツオの生節で、意外な取り合わせに驚かされました。ただ、ご飯との相性は良いものの、生節の酸味がカレーに合うかは少々疑問でした。

 友人が頼んだ天草カレーの具は、揚げた小さなヤリイカで、中にイワシのすり身がギッシリ。少し分けてもらいましたが、香ばしいイカとジューシーなすり身が一体となり、カレーにも合う不思議なおいしさでした。カツオの削り節は、“海”の演出に役立っていたようです。

 多彩な具が楽しめる店。五和町周辺では漁船からイルカの群を観察する「イルカ・ウォッチング」が盛んなので、観光の帰りにでも寄ってみてください。

タイトルとURLをコピーしました