小学時代、学校給食で一番好きなメニューはカレー(正確にはカレーシチュー)でした。…あれから十数年、毎日毎食でもカレーが食べられるようになりましたが、思い出の中で美化されたおいしさを超える味には、なかなか出合えません。
ある日、書店で『なつかしの給食』(アスペクト)という本を見付けました。昭和30、40年代の学校給食の人気献立50品をレシピ付きで紹介してあり、カレーシチューも載っていました。作らない手はありませんよね。
カレーシチューにコッペパンを合わせて
材料分量 豚肉…60グラム。ジャガイモ…180グラム。ニンジン…45グラム。タマネギ…120グラム。ショウガとニンニク…少々。グリンピース…15グラム。リンゴ…9グラム。カレー粉…小さじ1/2。砂糖…小さじ1。塩…小さじ1。醤油…小さじ1/2。小麦粉…大さじ2と1/4。うま味調味料…少々。油…小さじ1と1/2。ラード…大さじ1と1/3。湯…90cc。コンソメスープの素…1/2。水…150cc。
作り方
1.水にスープの素を溶かしてダシを準備する。
2.豚肉は一口大、皮を剥いたジャガイモとニンジンは乱切り、タマネギはくし形に、ショウガとニンニクはみじん切りにする。
3.ショウガとニンニクを油で炒め、香りが出たら豚肉を入れ、さらにジャガイモとニンジン、タマネギ、小麦粉、ラードを加えて炒める。
4.3の鍋にカレー粉と塩、醤油を加え、1のダシと水を注いで煮る。
5.ひと煮立ちしたらグリンピースと砂糖、すりおろしたリンゴ、うま味調味料を入れ、材料に火が通るまで煮る。
出来映え上々。瓶入り牛乳とパンを添え、キャンプ用のアルミ碗に盛りました。
食べて思わず「これこれ!」と嬉しくなりました。十数年前の、あのカレーシチューそのもの。「うまい」「まずい」の次元を超えた、懐かしい味わいでした。最大の調味料は“学校給食の思い出”かも知れません。