通信販売の季刊誌『通販生活』(カタログハウス)を読んでいたら、コピーライターの糸井重里氏がカレーを食べている写真が載っていました。糸井氏が惚れ込んだという山梨県の居酒屋「糸力」のカレーが、レトルトで販売されるとのこと。なかなか本格的なカレーのようです。
すると、驚いたことに数日後、当サイトの掲示板に、糸力の人がカレーのPRを書き込んでいるではありませんか。糸力は独自のウェブサイトを開設しており、通販生活に載った記事が転載されていました。
まさにシンクロニシティー。「イトリキカレーが俺を呼んでいる!」と勝手に思いこんだ私は、改めて通販生活を購入し、糸力カレーを1セット(3種類9食)注文。ちなみに1食の値段は、普通のレトルトカレーの2倍程度でした。
糸井重里が惚れ込んだ
注文から1週間後、カレーが届きました。3種類のカレー(ビーフ、インド、ココナツ)が、それぞれ手書き風のシャレたデザインの箱(3食入り)に入っています。
最初に食べたのはビーフ。袋を開けた途端、ウスターソースのような匂いがしました。汁けの多いサラッとしたカレーで、ご飯粒の間に染み込んでいきます。具は牛肉の小さな塊が数個と、他にさまざまな野菜が煮溶けている様子。クミンシードらしい粒も見えます。口に入れると、スパイスの複雑な風味が鼻へ抜け、あまり辛くはないものの、レトルトとは思えないほどスパイシー。それでいて醤油かソースらしいうま味も強く、ご飯によく合います。牛肉は軟らかくて、噛むと濃い味がしました。
ココナツは豚肉入りで、ココナッツミルクのまろやかなコクが特徴。インドはベジタブルカレーで、炒めたタマネギを主役に据えたアッサリ味でした。いずれも中辛程度。
3種類とも、スパイシーでありながら、ジャポニカ米がおいしく食べられます。インドカレーと和風カレーの長所を兼ね備えているのです。ただ、欧風カレーの特徴はないので、濃厚なトロみが好きな人には物足りないかも。