メロン入りのカレーを食べたのは、これが2度目(あるいは3度目)。
もはや驚いたりすることはありません。そればかりか、「メロンが入る必然性は?」なんてコムズカシイことを考える余裕も。
今回試食したのは「静岡クラウンメロンカレー」。静岡県で生産される高品質なマスクメロン「クラウンメロン」を、カレーに活用したレトルト製品です。
すっきりフルーティーな甘味
製造は静岡県焼津市のいちまる。1食180グラム。
温めてご飯にかけたカレーは、オレンジがかったブラウン。粘度は低そうなのにドロリとしているのは、固形分が多いためでしょう。ミンチ肉やニンジン、タマネギなどの細片が集積している様子には、パスタ向けのミートソースみたいな風情が。
ポークミンチのキーマカレーです。トマトの旨味や酸味に、野菜類の甘味が利いており、味わいもミートソースに近い。スパイスの刺激は、中辛よりも弱いようです。
よくよく味わってみると、すっきりとしたフルーティーな甘味が隠れており、これがメロン由来と思われます。ペーストなのか、刻み込んであるのか…。メロンらしい具材は見当たりませんでした。
誰もが無難に食べることができる、万人向けの作りではあります。
しかし、これだけ高級メロンを打ち出しているのですから、カレーの完成度を犠牲にしてでも“メロン感”が欲しい。…そんなことを思ってしまう私は、ワガママでしょうか?