中部地方試食の穴

大井川鐵道の蒸気機関車にちなむ【SL黒カレー】

SL黒カレー:パッケージ

 蒸気機関車にイメージカラーがあるとすれば、それは「黒」でしょう。
 鋼鉄の車体、燃料の石炭、吹き上がる煙…。すべてが黒いイメージです。

 今回試食した「SL黒カレー」は、静岡県の大井川鐵道を走る蒸気機関車にちなんだレトルト製品。“ご当地カレー”の一種ですね。

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見た目はハード、味わいは上品

 販売は静岡県島田市の大井川鐵道。1食180グラム。

 温めてご飯にかけたカレーは、ゆるいトロみのある黒カレー。チャコールを濃くしたような、タールを思わせる漆黒です。乱切りされた、大きさ1~3センチの具材が入っていますが、見ただけでは判別できません。

SL黒カレー:実物&成分表

 マイルドなチキンカレーです。肉系の旨味を、甘味が引き立てている感じ。わずかな酸味や苦味が加わって、深いコクが生まれています。舌触りは滑らかで上品。スパイスの刺激は、中辛よりも弱めと思われます。
 具材を食べてみたところ、鶏肉とニンジン、ジャガイモが確認できました。真っ黒に染まっていて、石炭っぽく見えなくもありません。見た目はハードですが、どれも軟らかく仕上がっていました。

 このようにきれいに黒い(?)カレーには、なかなかお目にかかれません。パッケージ裏の成分表によると、カラメルやイカ墨による色合いらしい。
 SLから受ける印象が強いせいか、口に入れるまでは「硬そう」「苦そう」との先入観が。それだけに、食べた時の上品な味わいが、意外なオドロキをもたらしてくれました。

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