九州・沖縄試食の穴

高千穂町の名産 ふんだんに【椎茸屋が作った キーマカレー】

椎茸屋が作ったキーマカレー:パッケージ

 マッシュルームは挽肉に合います。刻んだものを、キーマカレーに入れたり、パスタ向けのミートソースに使ったり。
 「ならばシイタケもイケるのでは?」と考える人がいても、不思議ではありませんよね。

 今回試食したのは「椎茸屋が作ったキーマカレー」。シイタケ栽培が盛んな、宮崎県南部・高千穂町の“ご当地カレー”です。

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素朴さの中にアグレッシブな姿勢

 販売は、高千穂町で乾シイタケを扱っている問屋・杉本商店。1食180グラム。

 温めてご飯にかけたカレーは、モッタリと重い粘度。色は明るめのブラウンです。挽肉らしい粒や、刻んだシイタケと見られる5ミリ~1センチほどの細片が、たくさん確認できました。

椎茸屋が作ったキーマカレー:実物

 挽肉を使ってはいるものの、作りは日本風。ご飯に合います。豊かな旨味が特徴的ながら、シイタケ特有の香りは抑えてあり、上品な滋味として感じられる。フルーティーな酸味も利いており、旨味を引き立てています。スパイスの風味が強く、刺激は表示どおりの「中辛」。子供向けのカレーではありませんね。
 鶏のミンチは、ダシに貢献している程度。やはり“主役”はシイタケです。小さいながらも、歯をグイッと押し返す弾力や、コリコリとした硬さなどが、充分な食べ応えをもたらしてくれました。

 パッケージデザインも含め、何となく素朴な作り。ですが、鋭い酸味を合わせているところなど、意外にアグレッシブな姿勢が見られます。…油断できないカレー、好きですね。

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