言うまでもなく、ニンニクはスパイスの一種。
カレー粉に入ってはいないけれど、カレー作りには欠かせませんよね。
今回試食したのは「こんぴらにんにくカレー」。その名のとおり、ニンニクを“主役”に据えたレトルト製品です。
香川県は全国有数のニンニク生産地。中でも琴平町は、県内一のシェアを誇るそうです。
「こんぴらさん」として知られる金刀比羅宮があり、観光地としても名高い琴平町。地元名産のニンニクを活用した土産物として、本品は作られたのでしょう。
辛くないのに刺激的
パッケージの裏面には、三度笠を被った隻眼の男が。ニンニク製品のキャラクターと見られます。その名も「ガーリック侍」。
ふと「侍と渡世人を混同してるのでは…?」という素朴な疑問が浮かんだものの、あえて深くは考えないことに。カレーがおいしければノープロブレムですよね。
こんぴら門前街うまいもん本舗の販売。1食200グラム。
温めてご飯にかけたカレーは、明るい黄土色。モッタリと少々重い口当たりです。ニンニクと見られる、大きさ1~2センチの白っぽい欠片が、コロコロとたくさん入っています。
パンチのある、洋食風のビーフカレーです。十数切れあるニンニクは、ホクホクとした優しい食感ながら、独特の香ばしい風味が口いっぱいに。カレー自体は旨味中心のマイルドな作りですが、ニンニクの刺激が強いので、ある意味ではスパイシーと言えるでしょう。
具材は他に、牛肉らしい細片が2切れと、ジャガイモ、タマネギなどを確認。すべてが脇に回り、ニンニクを立てている印象でした。
決して辛くはないのに、ニンニクの作用で、体内がカッと熱くなりました。こんな感覚が味わえるのは、このカレーならではかも知れません。
打ち出しているものが明確で、個人的には好みです。いささか珍妙なガーリック侍も、食後には男前に見えてきたりして。