兵士らが戦場や演習などで採る食事を「戦闘糧食」と言います。不便な環境でも、効果的な栄養補給ができる工夫がなされており、愛好者は「ミリめし」(ミリタリーの飯?)と呼んで親しんでいるそうです。
さまざまな食品がそろっている「ミリめし」。当然、カレーもあります。
今回は、一般向けに売られている「サバイバル食品」シリーズの「ウィンナーカレー」を食べました。販売は、自衛隊にも製品を納入している武蔵富装。
災害時などの非常食にも
カレーの化粧箱は迷彩色で、1食分にしてはかなり分厚い大きさ。中には、レトルトのカレー、レトルトのご飯、プラスチック製スプーン、加熱剤、加熱袋が入っていました。カレーは250グラム、ご飯は200グラム。
添付の説明書に従い、まずは加熱作業。透明な加熱袋の底に、使い捨てカイロを思わせる加熱剤を置き、ご飯とカレーのパックを入れます。加熱袋に水150ミリリットルを注入すると、加熱剤が化学反応で発熱し…20分ほどで出来上がり。
ご飯パックは、表面のビニールをはぎ取ると、そのまま“皿”に。
かけたカレーは、ややオレンジがかっており、小さく刻まれたタマネギやニンジンを確認。小ぶりのウインナーソーセージが、2本分ほど入っていました。
カレーもご飯も、製品名のごとく「あつあつ」。普通に食べられます。
カレーは中辛程度。“レトルトくささ”が少々気になるものの、トマトの酸味が上手に活かされています。ウインナーは、旨味がカレーに出てしまったのか、味はスカスカで、サラミを思わせる硬い食感でした。
ご飯はパサパサですが、カレーと一緒に食べる分には問題ありません。
昼食に適したボリュームです。“軍事用”ではあるものの、災害時などの非常食としても有効でしょう。ただ、アウトドアで持ち歩くには、迷彩色なので紛失しやすいかも…。