私が住んでいる熊本県は、スイカの生産量が全国トップクラスです。
とは言え、多くは県の北部に集中。南部にいる私には、イマイチ実感できないのですが。
今回試食したのは「金沢すいかカレー」。スイカ栽培は石川県でも盛んなのでしょう。
石川県の金沢市周辺では、日本海に面した砂丘でスイカを生産、「金沢すいか」として売り出しているそうです。シャリッとした歯ざわりが魅力とのこと。
「果汁だけ」の珍品
パッケージには「すいかの果汁だけで仕上げた」とあります。
カレーの材料にフルーツが使われることは珍しくありませんが。スイカは珍しいと思います。…どんな味なのでしょうか?
販売は金沢市農業協同組合(JA金沢市)。1食180グラム。
温めてご飯にかけたカレーは、暗めの茶褐色。モッタリと重めで、固形分が多そう。ご飯にかける時、何やらゴロンとした塊が見えましたが、よく分かりませんでした。
旨味の強いポークカレーです。マイルドな味わいで、ベタつかない上品な甘味が特徴的。やや遅れて、ヒリリとした中辛程度の刺激が利いてきます。甘味の奥にスイカのものらしい青臭い風味がかすかに感じられたものの、事前に“スイカ入り”と知らなければ気付かなかったかも知れません。
豚肉の小塊が4個ほど。大きさ1センチ前後のものが3個、約4センチのものを1個確認しました。大きな具材が1つあるだけで、食べた時の印象が強まりますね。
スイカはしばしばサイダーに加工されます。熊本県に「熊本スイカサイダー」があるように、石川県には「金沢砂丘サイダー すいか姫」があります。
しかし、残念ながら熊本のスイカはまだカレーになっていません。この点は頑張ってほしいなぁ。…地元びいきになってしまい、スミマセン。