2016年の春、熊本県を大地震が襲いました。熊本地震です。
熊本市や益城町、南阿蘇村などには、甚大な被害が。日本三大名城に挙げられる熊本城も、石垣などが広範囲で崩壊してしまいました。
今回試食した「熊本城 復興祈念カレー」は、そんな熊本城のために売り出されたレトルト製品。売り上げの一部が、修復・再建の支援金となるそうです。
県産赤鶏の手羽元肉を使用
製造は熊本市のイケダ食品。1食200グラム。
温めてご飯にかけたカレーは、暗めの茶褐色で、トロみはゆるめ。長さ約10センチの手羽元肉が1本、ゴロンと転がっていて目を引きます。具材は他に、3センチ前後に乱切りされたニンジンと、タマネギのかけら。
欧風のチキンカレーです。滑らかで上品な口当たりで、酸味や甘味のバランスが良い。骨から出ていると思われるダシも利いています。スパイスの刺激は中辛程度でしょう。
熊本県産の赤鶏という手羽元肉は、形状が保たれている半面、身離れも良好です。旨味はやや抜けているものの、ジューシーさが残っており、それがボリューム感につながっていました。
熊本県の象徴だった熊本城。修復には20年かかるとも言われており、震災後の今では、被害と復興の象徴として見られるようになっています。
名城の復活を願いながら食べた、2017年最初のカレーでした。