探訪の穴熊本県内

毎夏の“定点観測”【芦北伽哩街道:2016】

味乃なじみ:夏野菜グリーンカレー

 「芦北伽哩街道」のカレーを食べ歩くことで、私の夏が始まります。強い日差しも、セミの鳴き声も、カレーのおいしさを増してくれるスパイスです。

 今回の参加は、芦北町と水俣市の飲食店13店。このうち4店を回りました。

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参加メニューはボリューム満点

 最初に訪れたのは「味乃なじみ」です。「夏野菜グリーンカレー」(写真上)が参加メニュー。
 鮮やかな夏野菜の盛り付けが、見るからにおいしそう。カレーはスープ状で、サラリと軽い口当たり。ココナツミルクの風味が利いています。鮮烈な辛さも特徴的で、スパイスの刺激にキレがあり、後味はさわやか。野菜は個別に下ごしらえがしてあるようで、ナスは軟らかいし、オクラはみずみずしく、パプリカはシャッキリ。丁寧な作りに好感が持てました。ミニサラダ付き。

 次は「さるかに合掌亭」。食べたのは「足赤海老マヨカレー」(写真上から2番目)です。
 ドロリとしたカレーに、地元名産の足赤エビのフリッターをトッピングし、生野菜が添えてあります。カレーには芦北牛のミンチ肉と、サラダタマネギが使われているとのこと。コクがあって旨味も強く、ご飯が進みます。エビのフリッターは20センチ近い大きさで、ブリブリと弾力に富んだ身がイケる。マヨネーズのかかったエビに、カレーを合わせて食べると、新たなおいしさが開けました。

さるかに合掌亭:足赤海老マヨカレー

 3軒目は「コラッジオ」。参加メニューは「湯のうら○1300」(写真上から3番目)で、「○」の部分には温泉マークが入ります。
 カレー風味のトマトスープに、平打ちのパスタを合わせてあります。トッピングは、甘辛い味付けの地元産豚肉、地元の温泉水で作ったという温泉卵、それにトマトなど。「イタリア風カレーうどん」とも言うべきシロモノです。豚肉や温泉卵がトマトスープに混ざることで、味わいが変化していくのが面白い。小鉢入りのご飯が付いており、残り汁に入れればリゾットとして楽しめます。

コラッジオ:湯のうら○1300

 最後は「貝汁味処 南里」。今回初めて、水俣市の参加店を訪れました。食べたのは「芦北牛っと旨いっスネ伽哩」(写真下)です。
 グツグツと煮立ったカレーが、スキレットで登場。ご飯とみそ汁、漬物の小鉢が付いており、角盆に載って定食っぽい風情です。カレーはコッテリと濃厚な味わいで、ビーフシチューのようにマイルド。芦北牛のスネ肉は、大きさ2~4センチの小塊が5、6個ほど。いずれも煮込まれていて軟らかく、スジの部分はトロトロ、赤身の部分はホロホロ。ご飯とともに、胃袋にズッシリと収まりました。

貝汁味処 南里:芦北牛っと旨いっスネ伽哩

 かつては一気に5店は回ることができたのに、このところは4店が限界。「芦北伽哩街道」を“定点観測”していうちに、自分の加齢に気付かされてしまった訳ですが、それはイベントが長く続いている証拠とも言えるでしょう。
 来夏も、その先も、元気に食べ歩きたいものです。

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