タコが獲れる所にカレーあり…ということなのかどうかは分かりませんが、再び「たこカレー」を入手しました。
前回食べたのは熊本県・天草の製品でしたが、今回のは北海道産。名称が同じなので、便宜上「(2)」を付けてみた次第です。
パッケージには「宗谷沖で獲れ、稚内港で水揚げされたたこ使用」などと謳われています。ローカル食材を活用した“ご当地カレー”と言えそうです。
販売は稚内市のミツヤ。1食220グラム。
あえて「昔風」と呼びたい
温めてご飯にかけたカレーは、落ち着いたブラウン。ネットリと重い粘りがあります。タコ脚のブツ切りらしい、大きさ1~2センチの具材が、10個ほど確認できました。
「欧風」でもなく「日本風」でもなく、あえて「昔風」と呼びたいカレーです。魚介類の風味が利いており、そこに強い甘味と、スパイスの風味が加わっている。素朴にして濃厚な味わいで、ご飯が進みます。刺激は中辛程度でしょう。
歯応えのあるタコ脚は、子供や高齢者が食べるには少々キツいかも知れません。それでも、噛み締めれば独特の旨味が染み出てきました。
パッケージの裏面には「宗谷地方では、戦後よりたこ漁が盛んで、昔は肉の代わりにたこを入れたカレーを作って食べていました」と書いてあります。薪ストーブの大鍋でグツグツと煮える、タコ入りのカレーが目に浮かぶようでした。