
熊本県八代市にある中華料理店「八代飯店」。
ここの店主は、かつて「8246カレー」というカレー店を経営していたことがあり、そのせいか、時おりメニューにカレー関連の料理が現れます。カレーへの思慕が絶ちがたいのかも。
この夏は「麻婆カレー」という新メニューが登場。「辛いけどウマい」との評判を耳にしました。
すぐにでも食べに行きたかった私ですが。何やかやと雑事に振り回され……ようやくありつけたのは、リリースから2カ月以上も過ぎたころでした。
八代市麦島西町の国道3号線沿い。一級河川・球磨川に架かる夕葉橋のたもとに建っています。
看板も屋根も柱も朱色という、いかにも“中華”な店構え。広い店内には、テーブル席から座敷まで設けられています。
いろんなカレーを期待しても…?
定食類も充実している店なのですが、この日はメニューブックを見ることなく麻婆カレーを注文しました。
料理を待つ間、同店が配布している広報紙『hancyu』をチラ見したり。これは手作りの月刊紙で、占いや4コマ漫画なども載っていて、なかなかに面白いのです。
しばし待って、カレーが到着。ドロリと重たそうな赤褐色の中に、角切りの豆腐がのぞいています。散見される緑の彩りは、一見するとパセリみたいですが、正体はニラらしい。表面にかかっている白い筋はココナツミルクとのことでした。漬物付き。
文字どおり、麻婆丼をカレーライスに応用したシロモノです。豆板醤の旨味、そしてスパイスの香味に促され、ご飯がモリモリ進みます。ジンワリと高まっていく刺激は「辛口」で、子供には向かないでしょう。
全体の印象としては、カレーよりも麻婆の方に、やや重心が寄っている感じ。たくさん入っていた豆腐の存在も、麻婆っぽい印象を強めた要因かも知れません。

八代飯店では、ジビエ料理にも力を入れており、害獣駆除された鹿肉を使った「鹿カレー」がメニューに入っている時もあります。
今後もいろんなカレーを……と書いてはみたものの、中華料理店にカレーを期待しても良いのかな?