探訪の穴熊本県内

熊本の伝説になった絶品【ニューデリー:コルママトンカレー】

ニューデリー:コルママトンカレー

 この「探訪の穴」では、さまざまなカレー屋を訪れ、紹介してきました。サイトを開設した当初は「独自色を出すために、珍しい店を掲載しよう」という信念のもとに各店を探訪、それなりに面白い店に出遭えたと自負しています。ところが、珍しさに固執するあまり、とっくに押さえておくべき名店を無視していました。それが今回紹介する「ニューデリー」。

 熊本のカレー好きの間では評価が高く、私自身もよく食べに行く店です。なのに、これまでも取り上げていなかったため、一部の読者からは「ニューデリーはお勧めですよ」などと紹介されてしまう始末。当サイトでは“ニューデリー問題”として、長らく懸案となっていました。そのような中、周囲で高まってきた「そろそろ観念してはどうか?」という声に押され、ようやく掲載の運びとなった次第です。

 場所は熊本市の熊本大学医学部の裏手、浜線バイパス沿いにあります。カウンター7席、テーブル8席。十数種類あるカレーの中から、私は「コルママトンカレー(羊肉とレーズンのカレー)」を注文しました。

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辛さ鮮烈 味わい複雑

 出てきたカレーは具沢山。大きな骨付きの羊肉を中心に、エノキダケやジャガイモ、ニンニク芽などがきれいに盛りつけられ、その頂点にはミントの葉が。ふやけて膨らんだレーズンも入っています。別皿に盛られているのはターメリックライスで、トッピングはアーモンドスライス、脇にはレモン。そのうえ、オーブンで温め直した既製のナンも付いていて、ボリュームは満点です。

 カレーは“本格インドカレー”に分類されるでしょうが、油脂が多用されていてポタージュのよう。ご飯にかけて食べると、その油脂にスパイスの風味が十二分に移っていることが分かります。スパイス個々の特徴はないものの辛さは鮮烈で、そこに甘味や旨味が隠れ、食べ進むうちに印象が変化していくのが面白い。肉は軟らかくて骨離れが良い半面、ジューシーさが残っているので食べ応えがあります。

 本格的なおいしさを堪能できるうえ、ご飯とナンで満腹に。熊本で食べられるカレーの中でも、トップクラスに位置することは間違いないでしょう。もっと早く取り上げておくべきだった…。

 ちなみに、この店の「カシミールカレー(黒カレー)」と「ガラムマサラカレー(赤カレー)」は、胃腸がねじれてしまいそうなほどの猛烈な辛さです。興味と自信のある人はお試しあれ。

後日談 2008年夏、閉店が確認されました。多くのカレー者を魅了してきた名店は、伝説として語り継がれることでしょう…。

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