私事で恐縮ですが先日、折りたたみ自転車を購入しました。駐車スペースが無いなどの理由から、これまで行きにくかった地域にも、折りたたみ自転車を交通機関と併用することで、気軽に足を伸ばせます。
つまりは、イマイチ手が出せていないカレーを、食べに行けるようになったということ。
今回訪れたのは「サンテリア」。行きたいのに行けていなかった、そんな店のひとつです。
すぐ満席…“人気ラーメン店”の風情
熊本市中央区の大江6丁目。電車通りと白山通りが交わる白山交差点に近い、熊本市立図書館の方へ伸びる道路沿い。路面店ではありますが、小体な店構え。正方形の黄色い看板が目印です。
奥に細長い店内は、カウンターのみ10席。正午の開店と同時に入ったのですが、間もなく満席になりました。飾り気のない雰囲気も相まって、どこか“人気ラーメン店”みたいな風情。
昼はカレー専門店で、夜はバーになるようです。
ランチメニューは「発酵バターチキンカレー(マイルド)」「粗挽きポークとヤゲンなん骨のキーマカレー(辛口)」の2種類。私は後者を注文しました。
先にミニサラダとドリンク(ラッシー)が出され、しばし待ってカレーが到着。円い平皿の片側にご飯が盛られ、その“麓”にカレーが注がれています。カレーの全体に、砕いたナッツ、スパイス類、タマネギや青トウガラシのスライスなどが散らされた様子は、まるで休火山を溶岩や木々が囲んでいる…そんなジオラマ模型のよう。
食べ応えのあるキーマカレーです。パンチの利いた味付けで、汁気が少ない分、旨味が濃い感じ。ミンチ肉は粒の大きさが1センチ前後という粗いもので、ムッチリとした弾力が印象的。かてて加えて、ヤゲンとナッツの異なるコリコリ感や、直接かけられているスパイス類の香りなどが、食べ進むうちにランダムに混入。食感や味わいが何度も変化します。
スパイスの刺激は、表示どおりの「辛口」。ではあるけれど、刺激だけではない多彩な風味が楽しめました。
見応えも食べ応えもあるカレーです。
メニューから察するに、店主の独創性が強く発揮されている模様。今後の新作が楽しみですね。