九州・沖縄試食の穴

インド洋や震災派遣に参加【護衛艦くらま ビーフカレー】

護衛艦くらま ビーフカレー:パッケージ

 海上自衛隊の艦艇などが自慢のカレーを競う、海上自衛隊佐世保地区のイベント「GC1」グランプリ。
 2016年のグランプリは護衛艦の「くらま」が獲得しましたが、これが最後のエントリーになりました。2017年3月、くらまは退役したからです。

 今回試食した「護衛艦くらま ビーフカレー」は、くらま艦内で食べられていたカレーをレトルト製品化したもの。

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食べ応えはジャガイモに

 パッケージ裏面には、くらまが進水してから退役するまでの、36年間の年表が。対テロ特措法による自衛隊インド洋派遣のほか、スマトラ沖地震や東日本大震災での災害派遣などに参加していたことが分かります。

 販売は長崎県佐世保市のエスプランニング。1食200グラム。

護衛艦くらま ビーフカレー:実物&年表

 温めてご飯にかけたカレーは、落ち着いたブラウン。粘度は高く、モリモリとした質感があります。具材は、薄切り肉のカケラが3切れと、大きさ2~3センチほどの乱切りのジャガイモを3個確認しました。

 洋食風のビーフカレーです。特徴的なのは、ひと口目から感じられるフルーティーな味わい。穏やかで上品な酸味や甘味が、ビーフの旨味を巧みに引き立てています。スパイスの刺激は中辛程度でしょう。
 牛肉自体は少量ですし、おいしさはカレーに出てしまっている模様。むしろ、食べ応えはジャガイモの方にあり、存在感を発揮していました。

 くらま退役後は、調理にあたっていた隊員たちが、レシピの“DNA”を受け継ぐのでしょう。人事異動によって、DNAが他艦のカレーに混入して…なんて考えると、ちょっと面白いですね。

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