熊本県において、ハンバーグの老舗として知られるレストラン「センターリバー」。
1980年創業とのこと。今では支店が増え、福岡県や鹿児島県にも進出しているそうです。
おいしさに定評があるハンバーグを食べるべきだったのでしょうが。
たまたま「カレー」の文字が目に入り、脊髄反射的に注文してしまった次第。もはや「業」と言うべきか…。
あえて注文したカレーメニュー、それが「石焼キーマカレー」です。
メニューには「センターリバーのオリジナルハンバーグをふんだんに使った、スパイスの効いたキーマカレー」などと書いてあります。ハンバーグに使われる肉が流用されているのでしょう。
訪れたのは、熊本市中央区の下通りアーケードにある「センターリバー 下通り店」。日曜日の正午ごろとあって、家族連れなどでにぎわっていました。
混ぜて味変、焦げて味変
カレーを待っていると、スプーンが2本、先に出てきました。柄が細長い作りで、韓国料理用と思われます。
ミニサラダとカップスープに続いて、グレイビーボートに入ったカレーが到着。ご飯はサフランライスで、黒い石鍋に盛られ、そこに温泉卵や揚げナス、フライドオニオン、ミニトマト、インゲンなどがトッピングされています。石鍋は熱されており、かすかにパチパチと音をたてていました。
キーマカレーではありますが、スタイルは石焼ビビンバそのもの。そこで、ご飯にカレーをそそぎ入れ、2本のスプーンで全体をザックリと混ぜ合わせて食べました。
カレー自体は、ボッテリと重く、かなり濃厚。それがご飯やトッピングと混ざり合うことで、食べやすく、そしておいしく変わります。温泉卵からマイルドさが、ミニトマトからジューシーな酸味が、フライドオニオンからクリスピーな食感が、それぞれカレーに加わるのです。
食べ進むうち、やがて鍋底あたりが焦げてきます。サフランライスが香ばしいお焦げになる一方で、カレーも焦げるとスパイシーさが向上。思いがけず、2度の味変が楽しめました。
石焼ビビンバは、家庭ではホットプレートを利用して作ったりします。と言うことは、石焼キーマカレーは家庭で再現できるかも…?