自衛隊のカレーといえば、海上自衛隊が有名。明治期にイギリス海軍から伝わった欧風カレーが、伝統として海自に残っており、組織PRや地域興しなどに利用されています。
ですが、国民食であるカレーは当然、陸上自衛隊でも航空自衛隊でも食べられていますよね。陸自では戦闘糧食を模したカレーなどが製品化されていますが、空自では…?
今回試食した「航空自衛隊小松基地 隊員給食カレー」は、石川県小松市にある航空自衛隊基地で食べられているというカレーを基に、商品開発されたものです。
目を引くのがパッケージ。大空を飛ぶ戦闘機の勇姿は、プラモデルの箱を思わせますね。裏面には、機体についての“ミニ知識”なども。
全12種が予定されており、現時点では「F-15J イーグル」「F-4EJ ファントム」「F-86F セイバー」が発売中。中身のカレーは同じです。
販売は小松市のアンヤット。1食200グラム。
食べ応えある中身も良し
温めてご飯にかけたカレーは、濃い茶褐色。ドロリとしていて、固形分が多そう。大小さまざまな具材が入っているようですが、ひと目では見分けられません。
独特な作りのポークカレー。フルーティーな味わいで、さわやかな酸味が特徴的です。成分表を見たところ、トマトやバナナなどが入っている模様。小麦粉を使わずに、野菜や果物を煮溶かしてトロみを出してあり、口当たりは軽め。ホットな刺激は、辛口のレベルと思われます。
豚肉は1~2センチ程度の小塊が数個。食べ応えがありました。
パッケージのインパクトが強いものの、カレー自体もなかなかの出来。食後に戦闘機の印象しか残らないとすれば、少々残念です。