探訪の穴熊本県内

日替わりターリー 優しい味わい【インド食堂:ビンディ・カドゥ】

インド食堂 CHANDNI:ビンディ・カドゥ

 昔むかし、熊本市の南坪井に「カルカッタ」というカレー屋がありました。昭和時代のカウンターカルチャーが吹き溜まっているような、何ともアヤシゲな雰囲気。あのころの熊本で、カレーを素手で食べる人を、私は初めて見ました。

 今回訪れた「インド食堂」は、往年の「カルカッタ」を思わせる店。決してアヤシゲではありませんが、どこか似たものが感じられるのです。関係しているとも耳にしましたが…。

 熊本市中央区の大江、熊本市立図書館の向かいにあります。手作り感のあるウッディな店内は、カウンター7席、4人がけのテーブル2卓。やや薄暗く、不思議な居心地の良さが感じられます。

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混ぜるほどにおいしくなる

 ランチタイムのメニューは、日替わりのターリー2種。この日は、ベジタリアンが「ビンディ・カドゥ(オクラとカボチャの煮込み)」、ノンベジタリアンが「ゴーシュト・キーマ(羊挽肉の煮込み)」。私は前者を注文しました。
 ちなみに夜は、品数の多いセットメニューが出るようです。

 ターリーが到着。銀色のプレートに、ビンディ・カドゥとサフランライス、ダイコンの煮物と和え物(サブジとアチャール?)が載っています。ご飯の脇には小さなパパドが1枚。

 優しい味わいのインドカレーです。カボチャの甘味と、オクラの歯ざわりが魅力的。スパイスの刺激は穏やかですが、しっかりとしたコクとなってボリューム感を生んでいます。
 パラパラとした長粒米のご飯が、カレーに合っています。そこに煮物や和え物、パパドなどを少しずつ混ぜ合わせながら食べると、味わいがさまざまに変化。混ぜるほどにおいしくなるタイプのカレーです。

 南インドのミールスっぽいけれど、もっと気軽に食べられる印象。あっさりしているけれど、物足りなさは感じない、そんなカレーです。

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