鹿児島県の黒豚は、正しくは「かごしま黒豚」と呼ぶそうです。他の地域にも、黒豚を謳うブランドが存在するからでしょうか。
今回試食した「とんこつベースの霧島神話豚カレー」は、銘柄豚「霧島神話豚」を使ったレトルトカレー。鹿児島県内の製品なのですが、黒豚とは異なるブランドとして確立されているようです。
クリーミーで上品な仕上がり
パッケージは紙袋。いくつかのテレビ番組で紹介されたことをアピールする、金色のシールが目を引きます。それなりに有名なのかも知れません。
販売は霧島市の富士食品。1食180グラム。
温めてご飯にかけたカレーは、明るめのブラウン。トロリとした、ゆるめの粘度です。豚肉らしい約2センチ角の小塊を5個、確認しました。
作りは欧風で、小麦粉由来のルーが使われている模様。味の利いたフルーティーな甘味が特徴的で、豚肉のおいしさを引き立てています。スパイスの刺激は、中辛よりもやや弱め。
豚肉は、細かい繊維質の塊。軟らかいものの、旨味や油脂はカレーに抜け出ていました。
クリーミーな口当たりも手伝って、上品な仕上がり。製品名から“コッテリ”な感じを想像していたので、良い意味で裏切られました。どこかしら謎めいている「霧島神話豚」です。