試食の穴近畿地方

神戸市消防学校のレシピ基に【消防隊カレー】

消防隊カレー:パッケージ

 常温で長期保存できるレトルト食品は、災害時の非常食に適しています。そのため、初めから非常食向けに作られているレトルトカレーもあるのです。

 今回試食した「消防隊カレー」もそのひとつ。兵庫県神戸市の同市消防学校で食べられているビーフカレーのレシピが基になっているそうです。

スポンサーリンク

阪神・淡路大震災を背景に開発

 開発の背景には、1995年に神戸市などを襲った阪神・淡路大震災がある模様。パッケージ裏面に災害に備える“豆知識”などが載っており、製品を通しての広報・啓発が図られています。

 製造はエム・シーシー食品。1食200グラム。

消防隊カレー:実物

 温めてご飯にかけたカレーは、くすんだ黄土色で、トロみは強め。大きさ4~5センチほどのジャガイモ2個が目を引きます。具材は他に、1.5~2センチのニンジン数個と、牛肉らしいカケラがチラホラ。

 日本風のビーフカレー。フルーティーな甘味、そして強い旨味が前面に出ています。ご飯に合う、万人向けのマイルドな作りです。スパイスの刺激は、パッケージの表示では中辛より強めなのですが、個人的には中辛より弱めに感じました。
 特徴的だったのは、ニンニクとショウガの強い風味。すりおろしたものがたくさん入っているのでしょう。カレーが胃に収まった後、ホットな刺激がジンワリと効いてきました。

 災害時こそ、しっかり食べて体力を維持しておくべき。国民食として老若男女に親しまれているカレーは、確かに災害向きと言えますね。

タイトルとURLをコピーしました