九州・沖縄試食の穴

麦飯で食べたい【宮崎高岡 海軍医カレー】

宮崎高岡 海軍医カレー:パッケージ

            

 「海軍カレー」といえば、神奈川県の横須賀や横浜のものが有名ですが。宮崎県にもある模様。…と思ったのに、よく見たら「海軍“医”カレー」ではありませんか。

 今回試食したのは「宮崎高岡 海軍医カレー」。宮崎の“ご当地カレー”に連なるレトルト製品です。

 パッケージの裏面に、このカレーの由来が記されています。それによると、海軍医とされるのは、高木兼寛なる人物。宮崎市高岡町の出身で、明治時代に医師として活躍、日本初の看護学校を創設したり、医学的発見から「ビタミンの父」と呼ばれるなどした偉人です。
 高木医師の功績には、当時の海軍で流行していた脚気の撲滅も。これはカレーを取り入れた兵食改革によるもので、このエピソードから「海軍医カレー」が製品化されました。

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味わい深い宮崎和牛

 販売は宮崎市のNPO宮崎の魅力発信・名産品開発プロジェクト。1食180グラム。

 温めてご飯にかけたカレーは、明るめのブラウン。ボッテリと重く、表面が油脂でツヤやかに光っています。具材は、大きさ3センチ前後のジャガイモが2個、2センチ程度のニンジンが1個、それに1センチ前後の牛肉らしい細片が数個、確認できました。

宮崎高岡 海軍医カレー:実物&パッケージ裏

 洋食風のビーフカレーです。肉の旨味を引き立てる甘味と、食欲をそそる酸味が、それぞれに利いていて特徴的。スパイスの刺激は中辛程度でしょう。
 「宮崎和牛」と表示されている牛肉は、ポーションは小さいけれど、なかなかに味わい深い。高い粘度がもたらすボリュームと相まって、意外な満足感をもたらしてくれました。

 脚気の治療にカレーが効くのかと思ったら、そうではなく、実際に効いたのはビタミン豊富な麦飯だったとか。高木医師は、麦飯を食べさせるためにカレーを活用したのですね。
 確かに、ご飯がおいしく食べられるカレーでした。

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