「肉」と聞いて、パッと思い浮かぶのは何肉?
おそらく、多くの人が「牛肉」「豚肉」「鶏肉」のどれかを答えるでしょう。調べたわけではありませんが、私たちにとって肉と言えばまず、この3種類が挙げられる気がします。
今回訪れたのは「Bond curry(ボンドカリー)」。上記の肉3種を盛り合わせたカレーが食べられる店です。
熊本市中央区の内坪井町。文豪・夏目漱石の内坪井旧居に近い、坪井川のそば。「明篤館」というグループホームの脇から裏へと入った駐車場の、さらに奥にあります。
道路側に出ていた、黄色い看板を目印にたどり着きました。
店舗は古民家で、内部は巧みにリノベーションされています。靴を脱いで上がると、そこは板張りの大広間。古材を活かした椅子やテーブルが並んでいて、どこかシックな雰囲気が。
自立訓練や子ども食堂も
カウンター席に着き、メニューを見ました。基本のカレーがあり、トンカツや唐揚げなどの惣菜をトッピングしてバリエーションを出す仕組み。
メニューの中でひときわ目立っていたのが、目当ての「至福のBond curry」。迷わず注文しました。
しばし待って、カレーが到着しました。大皿に盛られたカレーとご飯、それを覆うように肉類や野菜類がどっさり。肉類はビーフステーキと豚角煮、それに鶏手羽元。カボチャやオクラなどの野菜類は、素揚げしてあります。皿の中には、温泉卵やニンジンのラペなども。ミニサラダとデザート付きです。
マイルドな欧風カレーです。クセや主張などはなく、惣菜の引き立て役に徹している印象。スパイスの刺激は中辛程度と思われます。
このカレーの“主役”だったのは肉3種。ビーフステーキは小ぶりですが、中心部がレアっぽくて軟らかい。鶏手羽元は少々硬かったものの、味わい豊か。特筆すべきは豚角煮で、全長10cm、厚さ2cmはあろうかという大きさ、カレーにもご飯にもよく合っており、満足感を高めてくれました。
また、ステーキ周辺にかけられていたニンニクチップや、温泉卵などが、カレーの“味変”として良い仕事をしていました。
ガッツリと平らげ、食後はシアワセな気分に。文字どおりの至福です。
障害のある人たちの自立訓練の場でもあるというこの店。子ども食堂的なイベントも行なっているらしく、カレー店という枠に収まらない活動が注目されますね。