インドを愛する男性2人の料理ユニット「マサラワーラー」が、ここ熊本県八代市で、再びミールス(南インドの定食的な料理)の食事会「お寺でミールス食べさせられ放題!」を開きました。
私の参加は2度目。なのですが、実際には2021年から3年連続で開かれています。
イベントタイトルに「お寺で」とあるように、八代市妙見町の古刹・宗覚寺が会場です。3度ともここで行なわれています。
食事会は12時開始と14時開始の2部制。後者に申し込んでいた私は、自宅から自転車を走らせ、汗だくになって会場へ。
境内の大広間に上がります。2列に並べられた座卓には、鮮やかなバナナリーフが配置されていました。
料理の“皿”となるバナナリーフは、長辺が約60cm、短辺30cmほどの楕円形。食事会の世話役を務める、佐賀在住のインド料理愛好家・きょへきさんが、自宅で栽培したものと聞きました。
バナナリーフに続々と料理が
マサラワーラーの2人、タケダさんとカシマさんがあいさつし、食事会が始まりました。
この時の参加者は30人ほど。私のそばには、熊本市や水俣市から訪れたという人たちが。鹿児島県からの参加者もいたようです。
各種の料理を、マサラワーラーときょへきさんが、バナナリーフに盛っていきます。すぐにパクついてしまう人もいましたが、ミールスの全容を写真に収めたい私は、すべての料理がそろうまでジッとガマン。
今回のミールスは全10品。インディカ米のご飯に、ラッサムやワダ、サンバル、チャツネ、コロンブ、クルマ、クートゥ、ウルガ、そしてパパド……。カボチャやナス、冬瓜などの夏野菜が使われているものもあります。
食事会のために朝食を抜き、さらに炎天下のサイクリングを経ている私。右手をベタベタに汚しながら、料理を混ぜ合わせ、口の中へ詰め込みました。さまざまな味わいが渾然一体となったミールスのおいしさに、空腹が拍車をかけているカンジで、いくらでも入っていきます。
マサラワーラーときょへきさんの3人は、テーブルの間をあわただしく巡回し、各人のバナナリーフに料理を補充。食べ手が「待った」をするか、バナナリーフを折りたたむまで、料理が盛られ続けるという、これが“食べさせられ放題”のシステムです。
私はご飯を3回おかわりし、ミールスを堪能しました。満腹満足。
マサラワーラーは今夏、九州では6箇所ほどで食事会を開いたとか。
ミュージシャンのライブツアーさながらですね。次回の“ステージ”も楽しみです。