和風カレーのレトルト製品を、京都方面の方からいただきました。
地元の製品らしいのですが。京都には伝統的な和食文化がありますし、カレーうどんの名店も多いので、こんな製品が必然的に生まれるのでしょう。
今回試食したのは「スパイスだしカレー」。シンプルにして鮮やかなパッケージが、何ともそそりますね。
パッケージ裏面の説明に「京都の削り節屋がお届けする」などと書かれており、「KYONO ODASHI」という専門業者がプロデュースしていることが分かります。そのものズバリな屋号。
サバブシやカツオブシの強い旨味
販売は京都市の「森野義」で、ここが“削り節屋”の経営母体と見られます。１食180g。
温めてご飯にかけたカレーは、シャバシャバとしたスープ状。和食的には「吸い物状」と呼ぶべきかも知れません。野菜類なのか何なのか、焦茶色の粒がたくさん混入しているのが分かります。鶏肉らしい、大きさ約５cmと約２cmの小塊を確認。和ダシの良い香りがしてきました。
優しい味わいのチキンカレーです。あっさりとした口当たりとはうらはらに、強いダシの旨味が感じられます。パッケージの成分表によると、サバブシとカツオブシが使われている模様。カレーの舌触りが少々ザラリとしているのは、野菜類に加え、粉砕された削り節などの固形分によるものと思われます。スパイスの刺激は中辛より弱めで、ダシの引き立て役に回っているようです。
具材の鶏肉は、こちらも脇役に徹している印象。鶏の旨味をカレーに提供することで、より深いおいしさを引き出しているのでしょう。
ご飯がモリモリと食べられるカレーでした。和ダシとスパイスの相乗効果ですね。……ということは、うどんや素麺にも合うのかも？
