「レルヒさん」とは何者か?
かつて新潟の地にスキーを伝え、日本のスキー発祥に貢献したオーストリア=ハンガリー帝国の軍人がいました。その名を テオドール・エードラー・フォン・レルヒ。…この人物の“ゆるキャラ”、それがレルヒさんとのこと。
今回試食したのは「レルヒさんカレー(上越市編)」。ゆるキャラを前面に打ち出した、新潟県の“ご当地カレー”です。
米粉のおかげ? 上品な舌触り
何となく「ひょっこりひょうたん島」の操り人形を連想してしまう、奇妙なフォルムのレルヒさん。
パッケージ裏面のプロフィールには、「おだてられてついつい引き受けてしまった」などと書いてあり、お茶目そうな人柄がうかがえます。実際そんな人物だったのかは分かりませんが…。
販売は新潟市の新潟県観光物産株式会社。1食200グラム。
温めてご飯にかけたカレーは、焦茶色で、ネットリと強めの粘度。表面が油脂でツヤツヤと光っています。具材は、2センチ角前後の肉塊が2個ほど、それとタマネギのカケラが確認できました。
欧風のビーフカレーです。地元産の味噌やワインが入っているそうで、それらが独特の香ばしさや、和風の旨味、深いコクなどを生んでいる模様。スパイスの刺激は、中辛より弱めでしょう。
見た目ほどには重さが感じられず、むしろ上品な舌触りが。これはコシヒカリの米粉によるものと思われます。小麦粉の代わりに、ルーに使われているのです。
レルヒさんとカレーの関係性はイマイチ不明。ではありますが、米粉がイイ仕事をしている、おいしいカレーでした。さすがは米どころの製品ですね。
このレトルトカレー、「上越市編」の他に「妙高編」「湯沢町編」があるそうです。どんな味なのでしょう…?