熊本県の食材のイメージカラーは“赤”ということになっています。
赤牛やクルマエビ、トマト、スイカなどなど、赤色を想起させる農水産物が目立っているから。「熊本の赤」を謳った観光キャンペーンが展開されたこともあります。
今回試食した「熊本 赤のスープカレー」は、そんな赤色の地元食材を活用している“ご当地カレー”。熊本市の繁華街をブラついていた時に見付けました。
うどんやもんじゃに応用も
レシピを作ったのは、熊本市の上乃裏通りにあるレストラン「トコシエバル」。パッケージ裏の説明によると、同店のポトフを応用しているとのこと。また、ブランド鶏「肥後のうまか赤鶏」、トマト、瑞鷹「東肥赤酒」という、熊本県産の3つの“赤”が使われているそうです。
販売は熊本市の「TOKOsie JAPAN」。1食250グラムと、やや多め。
温めてご飯にかけたカレーは、オレンジがかったブラウン。サラサラとしたスープ状で、香草らしい緑色の細片が散っています。目立っていたのは、長さ9センチほどの、骨付きの手羽元肉1本。具材は他に、大きさ2~3センチのジャガイモ2個と、約2センチ角のニンジン1個を見付けました。
味わい深いスープカレーです。具材の旨味に加え、たくさん溶け込んでいると見られる野菜の微粒子が、あっさりとした中にコクをもたらしています。遅れてジンワリと利いてくるスパイスは、中辛程度の刺激。
赤鶏の手羽元肉は、骨離れの良い軟らかさながら、ジューシーさも充分。骨の周囲の皮や軟骨もおいしく、食べ応えがありました。
パッケージにはQRコードが載っており、リンク先では、本製品を応用した「カレーうどん」や「カレーもんじゃ」などのレシピを見ることができます。こちらもおいしそうではありますが、本製品の価格が通常のレトルトカレーの倍近かったことを考えると、気軽には食べられませんね。