いろんなレトルトカレーを食べてきて、私なりに発見したというか、感得したことがあります。それは「オリジナルのレトルトパックを使っている製品には力作が多い」。
プレーンなレトルトパックは全体が銀色なのですが、時おり、製品名やイラストなどが印刷されているレトルトパックに出くわすことがあります。そんなレトルトパックに入っているカレーは、高品質である場合が多いということです。
今回試食したのは「仙台発祥 牛たんカレー」。いただき物なのですが、宮城県仙台市あたりの“ご当地カレー”と思われます。
化粧箱からレトルトパックを出してみたところ、白地に赤色で「牛たんカレー」と印刷されており、高品質の予感。牛タン入りのレトルトカレーは、決して珍しいものではないだけに、かえって期待がふくらみます。
レトルトパックがオリジナルだから?
販売は仙台市の「カネタ・ツーワン」。1食180gです。
温めてご飯にかけたカレーは、暗めの黄土色で、ポタージュ状のトロみがついています。具材は、牛タンと見られる1~2cm角の小塊が、コロコロと8個以上。ニンジンやマッシュルームらしき細片も確認できます。
日本風のルーカレーです。旨味は強いものの、甘ったるさはなく、キリッとしたドライな味わいが特徴的。スパイスの刺激は、中辛よりもやや弱めでしょう。
“主役”の牛タンは、軟らかくはあるけれど、程良い噛み応えも。咀嚼するほどにおいしさが高まり、強い印象を残します。
「牛タンを喰った」としっかり感じられる、そんなレトルト製品でした。お土産に使うには最適ですね。
この満足感は、やはりレトルトパックがオリジナルだったおかげ……と言いたいところですが。本当にそうなのかどうか、実は私にも分かりません。