スイカの収穫量が全国トップクラスの熊本県。その中でも熊本市植木町は、スイカの名産地として知られています。
そのせいか、先日たまたま立ち寄った同町「道の駅 道の駅 すいかの里植木」で、名産品を活用したカレー製品を見つけました。
それが今回試食した「熊本 すいかカレー」です。冷凍で販売されていました。
購入したカレーを、氷を入れた保冷バッグで持ち帰りました。土産物を購入する立場から見れば、常温で持ち運べるレトルト製品に比べ、保冷が必要な冷凍製品は不便です。
冷凍製品……購入には保冷バッグを
パッケージの裏面に「この食品には、熊本県産のすいか果汁が使われています。」などと説明が。高温のレトルト処理では果汁の味わいが損なわれてしまうため、あえて冷蔵で販売することにしたのかも知れません。
あるいは、コストがかかるレトルト処理を避けただけなのかも知れません。……カレーがおいしければ、私はどちらでも構いません。
製造は、同県菊陽町の美咲。1食200gです。
カレーのパックを熱湯で6分ほど温め、中身をご飯にかけました。カレーは暗めのブラウンで、表面が油脂でピカピカ光っています。粘度はネットリと重め。固形分が多そうに見えるものの、判別できる具材は、大きさ約5cmと約3cmの肉の小塊だけでした。
マイルドなビーフカレーです。濃厚そうな見た目とはうらはらに、上品さのある優しい甘味が特徴的で、これがスイカ果汁の味わいかも知れません。タマネギなどがたくさん煮溶けているようですが、口当たりは軽く、後味にフルーツっぽい風味がわずかに残ります。
牛肉は、軟らかなゼラチン質が豊富。上品な甘味に引き立てられ、旨味も充分でした。
スイカからイメージされる、庶民的な親しみやすさとは異なる、どこか洗練されたおいしさが感じられました。
保冷バッグを用意する、その手間をかけてでも食べたいカレーです。