2021年の春、JR熊本駅に隣接して「アミュプラザくまもと」がオープンしました。
ホテルやシネマコンプレックスなどを擁する複合商業施設で、熊本の新しい玄関口として、連日にぎわっています。
この施設の7階にあるのが「ASOおやまカレー&カフェ」。阿蘇の名産「あか牛」などを前面に打ち出したカレーが食べられます。
明るい店内は、カウンター席やテーブル席が配置され、40人ほど入れそう。
熊本県内でのドライブを描いたマンガ『今日どこさん行くと?』が、カウンター席の上に飾られているのを見付けました。観光客へのPRでしょうか。
肉はタタキに近いベリーレア
メニューを開くと、あか牛関係のカレーがズラリ。トッピングのハンバーグや、キーマカレーなどに活用されているようです。
私は「おやまあか牛カレー」を注文しました。メニュー1ページ目の最上段に載っていたので、これが“イチオシ”なのでしょう。
しばし待ってカレーが到着。黒い広皿の一隅にご飯が盛られ、全体をあか牛ステーキの薄切りが覆っています。ゴージャス感のある、みごとなビジュアルです。数えてみると15切れ。その上には温泉卵。焦茶色のカレーは、ご飯の周りに注がれています。
カレー自体は欧風の作り。旨味が強く、コクも豊かです。スパイスの刺激は中辛より強めで、キリッとしたドライな味わいが特徴的。
あか牛のステーキは、タタキに近いベリーレア。軟らかくてあっさりしている半面、深い味わいも。薄切りとはいえ15切れもあるので、食べ応えは充分でした。
トッピングされている温泉卵を崩せば、カレーがマイルドに味変。また、卓上の小瓶に入っている、みじん切りにしたダイコンの甘酢漬けも、面白いアクセントに。ちなみに、このダイコン漬けは、「魔法のきざみ大根」として販売されているようです。
肉そのもののおいしさが楽しめるあか牛は、個人的に大好き。本場の阿蘇地方では丼飯での「あか牛丼」がメジャーですが、カレーと合わせてもイケますね。