いささか妙なネーミングですが。
これは「利口」の意味ではない模様。販売元の「折尾高校」の略称から来ていると見られます。
福岡県北九州市にある県立折尾高等学校。「おりこうカレー」は、同校の生活デザイン科の生徒たちが、2013年に企画・開発したカレー製品です。
被災地への救援物資にも
ただのレトルトカレーではなく、常温でおいしく食べられるように作られ、15センチ×4.5センチの細長い袋に小分けにされています。弁当などに使いやすそうです。
このほか、パッケージの説明によると、ゴボウの食物繊維が豊富に入っており、1食で30品目の食材が採れるとのこと。ヘルシーですね。
販売は折尾高等学校。30グラム入りの小袋が5個。
弁当っぽく味わえるよう、室温そのままのカレーを、冷やご飯にかけて食べました。ペースト状のカレーは、濃いめの黄土色。粒子状の固形物が見え隠れしており、どこか味噌のような風情です。表面が油脂でテラテラと光っています。
意外とスパイシー。ややザラリとした食感の中に、野菜由来らしい滋味と、フルーティーな酸味が利いています。後味に、かすかにゴボウっぽい風味が。ピリリとしたスパイスの刺激は、中辛程度はありそうなので、幼児には向かないかも知れません。
室温で食べても、味わいがボヤけたり、クドさが生じたりすることはありません。辛味や酸味が手伝って、ご飯が進みました。
高校生による製品開発は決して珍しくないけれど、何年も売れ続けている事例は少ないのではないでしょうか。福岡県内の土産店で好評とのこと。
熊本地震や九州北部豪雨の際は、救援物資として被災地に送られたそうです。常温で食べられるところや、小分けで持ち歩けるところが、非常時に向いていると思われます。
開発した高校生たち(もう社会人でしょうが)、良い仕事をしましたね。まさに「おりこう」。